放課後保健室

2006年10月20日 読書
卒論に疲れ、息抜きのつもりで大人買い。
夏に新聞の書評で見たのをおぼろげに覚えていたので。

結論から言うと、巡り巡って卒論のテーマについて再考する羽目に(苦笑)
このお話は、男の子として育ってきた主人公は、実はインターセックスで、高校生になって初潮がきて、セックスとジェンダーに悩み、男の子と女の子の間で揺れ動く…みたいな展開。
この主人公、おそらくセックスとしては女性に近いんだけど、ジェンダーは男性だっていう考え方で間違ってないと思うのですが…正直医学的な知識はないし、社会学的に(?)もこの考え方でいいのかは自信ないです。

私の卒論のテーマも性とは不可分、特に社会が定義するセックスとジェンダーに関心が向いているので、なんかいろいろ考えました。
「男(もしくは女)はこうあらなければならない。あるべきだ」って、誰が決めるんだろうね。
その定義に当てはまることが別に偉いわけではないと思うんだけど、私が扱ってる中世の資料とか見ると、特にその規範みたいなものから逸脱した女性に対する批評とかが辛辣でねー。
男性視点の資料がほとんどだから、仕方ないと思うけど。
結局1000年ぐらい前から、ある一面では人間はたいして進歩してないのかもしれないなーって最近よく思います。

まだ完結していない作品なので、続きが出たら読んでみるかな。
主人公がどういう結論を出すのか興味があるよ。

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